2018.5.25 (金) くじ引き
日本人の最も好む酒はビールと断言して差し支えはないと思う。たとえば神社のお祭に協力してくれた人たちに弁当を持って帰ってもらう、そのとき、その弁当に添えられる酒は、僕の知る限り缶ビールだ。神事にふさわしい酒は日本酒で決まっている。しかし僕の経験の範囲内では、弁当に添えられる酒は缶ビールで揺るがない。
そういう僕も、日常の食卓においては日本酒はほとんど飲まない。飲むのは焼酎とワインがもっぱらである。日本酒の美味さと焼酎の美味さを比べてみれば、日本酒のそれの方が遥かに分かりやすい。にもかかわらず、である。
月のうち必ず日本酒を飲むのは、僕が書記を務める飲み会「本酒会」の例会日においてだ。「本酒会」では日本酒以外のお酒は飲まない。
「本酒会」は、会が始まる前に会費を徴収する。そのとき同時にクジも引く。そのクジに「1番」と書かれていれば、その晩、最初に出てきたお酒が余ったときには、それを持ち帰ることができる。2番、3番を引いた会員は、おなじく2番目、3番目のお酒が余れば、それを持ち帰ることができる。
最も引きたくないのは、ビンの中で盛んに発酵してる、噴水のように吹き出す恐れのあるお酒が出品されたときの「1番」である。このたぐいのお酒は、どの月においても最初に飲むことになっている。そしてその栓を抜くのは1番のクジを引いた者と決められているのだ。
今夜はその「1番」を、こともあろうに僕が引いてしまった。よって19時30分、日光市大谷向町の蕎麦屋「玄蕎麦河童」の駐車場にて「山本合名」の「ど」を抜栓する。
朝飯 生のトマトと茹でたブロッコリー、上げ湯波と小松菜の炊き合わせ、ハムエッグ、じゃこ、納豆、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、シジミと三つ葉の味噌汁
昼飯 朝のおかずを流用した弁当
晩飯 「玄蕎麦河童」の酒肴盛り合わせ、夏野菜の揚げだし、天ぷら盛り合わせ、盛り蕎麦、4種の日本酒、家に帰ってからの”Chez Akabane”のクリームホーン、”Old Parr”(生)