2018.5.13 (日) 大いに不思議
「パリで通行人1人死亡”テロの可能性”検察が捜査」のテロップが朝のテレビに現れる。日常が一瞬にして暗転してしまった被害者には同情を禁じ得ない。
フランスにおけるテロリズムとして記憶に新しいのが、2016年にニースで起きた大規模なそれだ。イスラムの過激派と目される男が人混みに大型のトラックを乗り入れ、それを2キロちかくもジグザグに走らせた結果、死者は86名に上った。
タイの深南部は不幸な歴史を持つ地域で、イスラムの不満分子によるテロリズムが止まない。日本国の外務省が「レベル3」の渡航禁止勧告を出しているそこに、僕は2016年2月に旅した。ナラティワートの、イスラムパンを売る屋台で声をかけてきたイスラム僧に誘われるまま宿坊におもむき、コーヒーとタバコをご馳走になりつつ会話を交わしたひとときは、今も楽しい思い出として残っている。
タイの深南部には確かに、不特定多数を標的とした爆破や銃撃が散発している。しかし無辜の市民が1度に86名も殺されるような暴力は発生していない。
つまりフランスは、タイの深南部にくらべればよほど危ない。ところが外務省の「海外安全ホームページ」を調べてみれば、ヨーロッパの全域には「レベル1」の注意勧告すら出ていない。大いに不思議である。
このことを外務省の職員に質せば、どのような答えが返るだろう。「お互い子供じゃないんだから、不毛な言葉遊びは止めましょうや」と、嫌な顔をされるだけかも知れない。
朝飯 山椒の佃煮を添えた若竹煮、納豆、グリーンピースの卵とじ、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、生のトマト、ポテトサラダ、らっきょうのたまり漬「浅太郎」、メシ、トマトと揚げ湯波と三つ葉の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 空豆の網焼き、4種の刺身、エノキダケの酢の物、炒り豆腐、胡麻焼酎「紅乙女」(お湯割り)