2018.4.28 (土) 庭の緑
人は死ねば、火葬をされて灰になる、土葬をされて土になる、鳥葬をされて鳥の血肉になる、それですべてお終いと考える僕は宗教心に欠けた人間だ。だから僕は、お墓へ行ってもお参りをしているのではない、有り体に言えば、お墓の掃除をし、花と線香を供え、ただ帰ってくる、それだけのことだ。しかし少なくとも、お墓が綺麗になれば、気持ちは軽くなる、あるいは爽快になる。今日のように晴れて空気が乾いていれば、尚更のことだ。
明日は味噌蔵のある庭の隠居で、噺家は滝川鯉白、太神楽には鏡味よし乃を迎えての「清楽亭寄席」が開かれる。その準備のほとんどは長男がしているものの、僕も何かを手伝わなければ気が引ける。午前は楽屋に置く姿見を母屋から運んだ。そして午後は、無造作に置かれた座布団を、襖の敷居や畳の縁に合わせて整える。
名残のシダレザクラは流石に散り、今は藤の花が盛りだ。ご来場のお客様には、落語と太神楽以外にも、庭の散策などを、お楽しみいただければ幸いである。
朝飯 カキ菜のソテー、マカロニサラダ、「なめこのたまりだき」のフワトロ玉子、生のトマト、納豆、じゃこ、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と椎茸と三つ葉の味噌汁
昼飯 弁当
晩飯 “TIO PEPE”、茹でたブロッコリーとマッシュドポテトとラタトゥイユを添えたローストビーフ、“GEVREY CHAMBERTINE 1er CRU AUX COMBOTTES DOMAINE DUJAC 1985”、無花果を使った2種のケーキ、”Old Parr”(生)