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清閑 PERSONAL DIARY

2016.10.19 (水) 秋惜

20161019h開店の50分前に事務室のシャッターを上げて外へ出る。目の前のホンダフィットの屋根に露が降りている。この露を夜露と呼ぶべきか、あるいは朝露と呼ぶべきかについては知らない。店舗入口の季節の書は、僕がタイへ発つ9月末までは「鬼灯」だった。今は「秋惜」である。

ウチの目の前で日光街道と交わる会津西街道に沿った看板の照明には、きのう電源を入れた。シンガポールの道路交通法では、夕刻18時から朝6時までのヘッドランプの点灯が義務づけられているという。赤道のちかくにある国ならば、日の出と日の入りの時間は年間を通して変わらないのだろう。その点、日本は不便である。あるいは季節に変化があって好もしい、と言うこともできる。

夕食のおかずはステーキと、夕刻に知らされる。「そういうことは前日から教えておいて欲しいですね」と思う。僕の在庫する赤ワインはおしなべて古く、澱が多い。早くから瓶を立てて、それを瓶の底に沈めておきたいのだ。

透き通った蒸留酒の酔いはいきなり来る。ワインにおいてはそのようなことはないけれど、しかしこちらはつい量が進んでしまうせいだろうか、やはりいきなり眠くなる。夕食の前に風呂の湯を溜め、明日の着替えを用意する。そして食堂に戻り、ワインの栓を抜く。


朝飯 茄子の炒りつけ、納豆、揚げ湯波と蕪の葉の炊き物、生のトマト、ベーコンエッグ、メシ、豆腐と若布と万能葱の味噌汁
昼飯 弁当
晩飯 トマトと玉葱とベビーリーフのサラダジャガイモのグラタンエリンギのソテーと人参のグラッセを添えたビーフステーキ、たまり漬「鬼おろしにんにく」、同「青森県田子町産のにんにくです。」、“Bourgogne Leroy 1998”

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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