2018.3.11 (日) たまに見る夢
暗闇の中で目を覚ます。枕の下からiPhoneを取り出し見ると、時刻はいまだ0時24分だった。昨夜の就寝が20時前であれば、この時間に目覚めても不思議はない。読みさしの本を食堂のテーブルからに寝室に持ち込み、天井の明かりを点ける。
寝室に読書灯は無い。本を読みたいときには枕の真上に位置する天井の明かりを点ける。読みたい気持ちがよほど募らないかぎり、寝床で本を読むことはない。
小一時間ほど本を読み続けると、具合の良いことに眠気を覚えてきた。よってその本を床の乱れ籠に置き、今度はそこから軟膏を拾い上げて手に塗る。そして木綿の手袋を嵌める。
客室の幅が20メートルはありそうな、巨大な飛行機の最前列に座っている。目の前には広いガラスの窓が広がっている。操縦席がどこにあるのかは分からない。飛行機は東京の都心を飛び立って、地上からせいぜい100メートルくらいの低空をゆっくりと南に進んでいく。
飛行機なおもっゆっくりと、皇居のお堀端から桜田門を目指す。気づくと雑木の生えた山が目前に迫っている。山はいかにも近すぎ、飛行機はいかにも重すぎる。「もうだめだ」と観念をしたところで飛行機はいきなり機首を持ち上げ、その雑木を薙ぎ倒すようにして山を越える。
しばらくすると忘れてしまうものの、目覚めると「あぁ、また観た」と記憶のよみがえる夢が僕にはいくつかある。今日の明け方のそれも、そのひとつだ。
米の炊ける匂いを感じる。台所と寝室のあいだには応接間があり、それぞれを隔てるドアはすべて閉まっている。自動炊飯器から寝床までの距離は、動線にして15メートルはあるだろう。今朝は隨分と、鼻の利きが良いらしい。
朝飯 納豆、ひじきと人参とこんにゃくの甘辛煮、小松菜の淡味炊き、セロリとしその実と昆布のマリネ、鰯の銚子煮、大根と胡瓜としその実の醬油漬け、メシ、揚げ湯波と万能葱の味噌汁
昼飯 蕎麦
晩飯 “Finbec Naoto”の其の一、其の二、其の三、其の四、其の五、其の六、其の七、其の八、グラスの白ワイン