2018.3.10 (土) 映画鑑賞
子供のころ、我が街には千歳座と東映の、ふたつの映画館があった。東町に住む同級生ヨシハラノリコさんの家の脇を入ったところの東映は、僕が小学生が中学生のときに廃業をした。一方、むかしは小さな歓楽街だった東郷通りの千歳座は、その後、改築をして建物は残っているけれど、もう何年も営業はしていない。
その千歳座のある東郷通りと日光街道とのあいだに出現したのが道の駅「日光街道ニコニコ本陣」および多目的ホールを併設した船村徹記念館だ。そのホールでは、この金曜日と土曜日に7本の映画を無料上映するとのことで、ウチもそのポスターを店の外壁に貼った。
今般の「名画ニッコウ座」にコムアイが選んだ映画は、金曜日の部が市川崑の「細雪」、大林宣彦の”HOUSE”、北野武の「あの夏、いちばん静かな海」。土曜日の部はアレクセイ・ゲルマンの「神々のたそがれ」、松本貴子の「氷の花火~山口小夜子」、アピチャッポン・ウィーラセタクンの「ブンミおじさんの森」、そして藤岡利充の「映画・立候補」である。
そのうち家内は「ブンミおじさんの森」を観ようと15時前に出かけて行って、しかし上映の開始が30分ずつ遅れていることを知らされ、一旦、戻ってきた。家内が係から手渡された資料には、僕が観ようとしていた「映画・立候補」の上映開始も、17時30分から18時に変更されていた。
僕の生活の優先順位第1位はメシ、第2位は睡眠である。「映画・立候補」は幸いなことに予約はしていなかった。よって映画の鑑賞は止めることにして、閉店後は4階の食堂で本を読む。
しばらくするうち「ブンミおじさんの森」を観た家内が帰ってくる。「晩飯はタラコのオイル漬けでスパゲティかな」と訊くと「今夜は集まりがあるって、前から伝えてあったでしょ」と言われてようよう、そのことを思い出す。
「そうであれば」と、それまで読んでいた単行本とは異なる、やはり読みさしの文庫本を本棚から取りだし1階に降りる。そしてジャンパーを着て自転車に乗り、飲酒活動へと向かう。
朝飯 昆布とセロリとしその実のマリネ、ひじきと人参とこんにゃくの甘辛煮、厚揚げ豆腐と小松菜の炊き合わせ、納豆、鰯の銚子煮、メシ、揚げ湯波とベビーリーフの味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 「和光」のお通しのもやしとほうれん草のナムル、蛍烏賊の釜揚げ、生牡蠣、甘鯛のうろこ焼き、モツ煮、麦焼酎「吉四六」(お湯割り)