2018.2.28 (水) 銀山平の温泉
付き合いはできるだけ狭く保とうとする僕にも所属する団体はある。団体は、その大小にかかわらず名簿を持ち、時にそれを会員に配布する。僕が所属する団体のうち、個人情報保護法という法律ができて以降、そのことに敏捷に反応をして、会員への名簿の送達を止めたところがある。
それから何年かして、会員への名簿の発行を止めた団体には、その団体への帰属意識が徐々に薄れていくことに気づいた。そしてそれが引き金になって、とまでは言わないけれど、僕はその団体から退会をした。「名簿の配布を止めると、その団体への帰属意識が薄くなる」という心の傾向が、僕以外の人にも発生するか否かについては不明である。
なぜこんなことを書いたかといえば、今日は地図を持つことなく未知の場所を訪ねようとしていたからだ。地図帳→紙→名簿という連想である。
日光市の清滝地区と足尾地区を結ぶ日足トンネルを抜け、しばらく進んだ先の大きな交差点を左折とばかり考えていた僕は、しかし「渡良瀬渓谷鐵道のガードをくぐったら右折」という宿の人の案内に従って、初めての道を走っていた。頼りは、その宿の住所を登録したiPhoneのみである。
そのiPhoneの地図により、国道から山道を6キロほども登り詰めた谷あいの宿には、家から僅々50分にて着いた。そうして即、浴衣に着替えて風呂へ行く。昨年に改装されたばかりの宿は何から何まで新しく、至極快適である。
朝飯 秋刀魚の梅煮、納豆、厚揚げ豆腐と小松菜の炊き合わせ、温泉玉子、生のトマト、大根と胡瓜としその実の醬油漬け、メシ、揚げ湯波と長葱の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 「かじか荘」の其の一、其の二、其の三、其の四、其の五、其の六、其の七、其の八、“PREDICADOR blanco 2013”