2018.1.24 (水) 西川口の中華料理
闇の中で目を覚ます。「このまま起きてしまおうか」と考え、しかし枕の下のiPhoneを確かめると、時刻はいまだ2時35分だった。今日は夜に集まりが控えている。そこで寝落ちなどしては同席者に失礼だ。よって二度寝を試みるも眠気は訪れず、3時45分に起床する。
昼食は意図して軽くしておく。そして下今市14:35発の特急リバティに長男と乗り、西川口には16時32分に着いた。駅前のロータリーから裏道まで、至るところに雪が残っている。日暮れどきの風は強く、日光よりも寒い。
先ずはザ・プライス西川口店の中華フードコートで、何点かの買い物をする。そして、そこからほどちかい滕記熟食坊の戸を引く。このところ西川口には、中国人を主な客層とする中華料理屋が増えている。滕記熟食坊もそのひとつで、酒類を除けばメニュはすべて中国語だ。
本日の食事会は、お得意様に昨年末から誘われていたもので、三々五々、6名が集まった。そのうちの3名ないし4名は、アジアの食べ物にとても詳しい。
それはさておき、店の看板にもある「東北鉄鍋炖」というものを、僕ははじめて経験した。誰からともなく発せられた注文は鯉だった。自分からは決して食指を伸ばさないだろうものを口にできるとは、人と食事をするときの醍醐味のひとつである。
中国北部のあれこれが、生の白酒をはかどらせる。風発する、主にアジアの人と食べものについての談論に時を忘れるうち、周囲の、すべて鉄鍋の埋め込まれたテーブルは、いつの間にか大勢の中国人、そして少しの日本人で埋め尽くされていた。
駅に向かう道すがら、中国食材の店に立ち寄る。鹹魚の匂いが鼻腔を刺激し、ここでもまた僕は、アジアのあちらこちらを思い出す。
お得意様、またお得意様のお仲間とは西川口の駅で別れた。次の食事会の場所は、おなじ西川口だろうか、あるいは十条、赤羽あたりだろうか。季節が夏であれば、服はタイパンツとゴム草履で決まりだ。
朝飯 納豆、切り昆布の炒り煮、ほうれん草のソテー、ひじきと人参と揚げ湯波の甘辛煮、なめこのたまりだきのフワトロ玉子、ごぼうのたまり漬、白菜漬け、メシ、浅蜊と万能葱の味噌汁
昼飯 サンドイッチ、ホットミルク
晩飯 「滕記熟食坊」の其の一、其の二、其の三、其の四、其の五、鯉の鍋、「紅星」の「二鍋頭酒」(生)