2018.1.18 (木) 第35回日光MG(2日目)
ウチは今年、5日間のお休みをいただく。その1日目は1日1日。2日目と3日目は、この日光MG。そして4日目と5日目は9月の日光MGである。そういう次第にて、ウェブショップのお客様にはそのことをメールマガジンでお知らせしてあった。そして今朝は明かりの点される前にロビーに降り、きのうから今朝にかけてご注文をくださったお客様に宛てて、納期などをご説明するメールをお送りする。
第35回日光MGの2日目は、9時30分より始まった。先ずは第4期の期首処理である。会場のそこここには、MGの経験を長く持つ人がいる。MGは常に進化をしている。ルールについて心配のある者は、これをよく知る人に助けを求め、助けを求められた先達は例外なく、快くその席に駆けつける。
2日目の午前中の講義は、通常は利益感度分析のところ、今朝のニシジュンイチロー先生のお話はなぜか、科学史のことに終始した。先生が勧めるスティーヴン・ワインバーグの「科学の発見」については、amazonに注文をするのではなく、本屋で手に取って開いてみて、自分に読めるようなら買ってみよう。
昼食を挟んでの第4期、僕は84円の経常利益を上げ、前期186円まで落とした自己資本を270円まで引き上げた。あと30円、つまり300円まで戻せれば第5期の借金の条件が格段に緩やかになったところではあるけれど、まぁ、仕方ない。その第4期において最高の売上高を達成した、日光市大谷向から参加のヌマオアキヒロさんが、第5期の諸々を決めるためサイコロを振る。
第4期の結果により、僕はふたたびA卓に戻った。激烈な競争を経ての結果は、214円の経常利益を上げて、自己資本は392円。しかしもちろん、上には上がいる。
MGの勝敗は第5期に、来期への備えを規定以上に満たしつつ、どれだけ高いところまで自己資本を伸ばしたかによって決まる。勝った人が偉いという考えはMGには無いものの、勝敗はゲームに緊張と面白さを生む。
今回の最優秀経営者賞は、日光MGにおいてほとんど常に表彰され続けている、静岡県から参加のタケシトーセーさんで、到達自己資本は578円。優秀経営者賞は地元から参加のヌマオアキヒロさんで、到達自己資本は525円。もうひとりの優秀経営者賞は、遠く神戸から参加のタケダトモミさんで、自己資本は499円だった。
錯誤や失策をおかさない限り勝てる囲碁や将棋とは異なって、MGには「リスクカード」という落とし穴が組み込まれている。リスクは参加者の全員に、等しい確率で降りかかる。その条件の下で、しかし勝つ人のほとんどは、高い勝率を保つ。現実の経営と、おなじことである。
最後の講義が完了し、原稿用紙2枚ほどの感想文を提出して、会場の「一心舘」を去る。帰りの時間に余裕のある参加者は数台の車に便乗して今市まで移動し、数十分、あるいは数時間の時を過ごすことができた。
自社で開催するMGが社内の者のみで行われたとすれば、その学びはさして深くならない。外部から参加してくださった方々には、厚く御礼を申し上げます。
朝飯 「湯けむりまごころの宿・一心舘」の朝のお膳
昼飯 「湯けむりまごころの宿・一心舘」の昼のカレーライス、らっきょうのたまり漬
晩飯 “Parrot”のクラブハウスサンドイッチ、”evodia 2015″