2018.1.17 (水) 第35回日光MG(1日目)
参加者ひとりひとりが自分の会社を持ち、2日間で盤上に5期分の経営を展開するマネージメントゲームは、今回40名の参加者を集め、10時に開始をされた。40名のうちの21名は上澤梅太郎商店の社員。産休中や、高齢の親から目が離せないなどの事情を持つ者以外はすべて参加をする。
MGの第1期はルール説明と共に進む。「自分は経験が長いから」と、講師の解説を聴かず、先へ先へと用紙に筆を走らせることは、僕はしない。陥穽は得てして慣れたところに潜んでいる。またMGは常に進化をしている。きのうまでのルールが今日も通用するとは限らないのだ。
昼食を挟んで、いよいよ第2期が始まる。ジャンケンに勝ったのは僕の、麻雀で言えば上家。その人が10円の材料3個を買う。次の僕は何気なく工場の仕掛品2個を営業所に、そして倉庫の材料1個を工場に移した。その瞬間「えっ、材料じゃないの」と、下家の包装係サイトーヨシコさんが驚いて声を上げる。
そこでようやく、この場面では11円の材料3個を買うことが定石であることを思い出すものの、もう遅い。その第2期の結果はしかし、26円の経常利益を上げ、300円の自己資本は304円に浮上した。ゲームの下手な僕としては、上々の滑り出しである。なお、この期に最高の売り上げ金額を達成したのは、前述のサイトーヨシコさんだった。
第3期は期初に152円の借り入れをし、少々の設備投資をする。また、第2期の期末ちかくに営業所へ配置転換し、不在となっていたワーカーを採用する。この期も順調な仕上がりと思われたが、100円以上も収支が合わない。
期初に遡って数字を精査していくと、13円の材料を4個買ったときに、現金残高から52円を引かなければならないところ、これを逆に足していたことが分かった。ポケットコンピュータの小さなキーを打ち間違えたのだろう。
計算し直すと幸いなことに、現金残高が期中にマイナスになっているところは無かった。それにしても、3名の従業員への給料と長期借り入れの返済金がまかなえる残高ではない。仕方なく100円の短期借り入れを起こし、更に12個あった材料のうちの5個を売却してその場を凌ぐ。この第3期はまた、戦略投資と在庫増に力を入れるあまり、販売がおろそかになった。結果は117円の赤字で、自己資本は186円に急落した。
その第3期に最高の売り上げ金額を達成したのは、日光市朝日町から参加のヤナギハラセージさん。僕はA卓からB卓に落ちて、明日の捲土重来を期すこととなった。
夕食の後は第4期の経営計画を立てる。僕は113円の累積損のほとんどを取り戻すべく100円の経常利益を目標に、固定費と商品の平均単価、そして販売数を決めた。
研修会場から通路1本を隔てた宴会場での交流会は、19時45分に始まった。日光MGの交流会では全員が「マイブーム」について短いスピーチをする。僕が話したのは、生活の簡素化と好きなことの絞り込み。そしていまだ宴たけなわの会場から22時に退出し、入浴をして即、就寝する。
朝飯 「湯けむりまごころの宿・一心舘」の朝のお膳
昼飯 「湯けむりまごころの宿・一心舘」の昼のお膳
晩飯 「湯けむりまごころの宿・一心舘」の夜のお膳