2018.1.12 (金) 冬の日
地下鉄千代田線を表参道で降りて地上に出る。時刻は12時40分。冬の日が照らし出す景色は、まるで夕刻のそれだった。今日の仕事は13時に始まる。昼食を摂るか否かについて、すこし迷う。そして結局は、それほど重くないものを途中の喫茶店で素早く腹に入れ、即、歩き出す。
デザイン事務所の、オートロックのスライドドアを通り抜けてふと振り向くと、長男、そして先月2日に下調べのためウチまで来てくれたフジムラさんの姿が見えた。よって閉まりかけたドアに手をかざして今いちど開け、彼らと共にエレベータで上階に上がる。
どこかからオルゴールが聞こえてきて、時刻が17時になったことを知る。空はいまだ、青さを留めている。しかし次に窓の外に目を遣ると、そこには完璧な夜があった。
表参道の駅から長男は千代田線、フジムラさんは半蔵門線、僕は銀座線と、それぞれ異なる方面への地下鉄に乗る。そして僕は新橋にて、その地下鉄を降りる。
金曜日の夜とはいえ、街に人はそれほど多くない。街が通常の賑やかさを取り戻すのは、東京では啓蟄、田舎では春分が、ひとつの区切りになるような気がする。
朝飯 納豆、小松菜のソテー、焼きトマトを添えた目玉焼き、田作り、すぐき、たまり漬「おばあちゃんのホロホロふりかけ」、メシ、豆腐と長葱の味噌汁
昼飯 「上島珈琲店」のクロックムッシュ、コーヒー
晩飯 “pero”のあれや、これや、それや、”Mantel Blanco Rueda Sauvignon 2016″