2017.12.9 (土) 燻蒸
「屋台の彫刻の一部が虫に食われている。将来のことを考えれば捨て置けないため、日を決めて燻蒸を行う」旨の達しが先日、町内役員の会議で出された。その作業日は12月9日とも伝えられた。土曜日は忙しいものの、1時間ほどであれば割ける。事務机の左に提げたカレンダーにはそのことを明記し、きのうは更に、おなじことをクリーム色のポストイットに青いフェルトペンで大きく書いて、事務机の電子卓上計算機に貼った。
定刻の13時に屋台庫に集まったのは、役員のうちの6名だった。先ずは虫食いが目立つという、そして屋台からは予め取り外されていたふたつの彫刻部分を倉庫から外へ出す。そしてお祭のことに関しては町内で中心となっているオノグチショーイチさんの指導の下、2名が薬のスプレー缶を持ち、虫の潜り込んだ穴や、虫に食い荒らされて崩れた部分に薬を噴霧、あるいは注入していく。
その注入の時間は、虫よりも、そのスプレー缶を持つ人が先に駆除されてしまうのではないかと心配されるほど長く、あたりには薬による白い霧が漂った。
その間、僕を含む別の4名は、ビニールのシートをテープで貼り合わせ、大きな袋を2つ作り上げた。そしてここに薬を注入された彫刻部分を納め、口を狭く絞り、そこから更に、スプレー缶の薬がこれでもかとばかりに噴霧をされる。
江戸末期に彫られた彫刻はビニール袋の中で、薬によりしっとりと濡れた。最後は袋の口を締め、屋台庫の床に寝かせる。封印が解かれるのは、来年の秋になるだろう。
朝飯 納豆、鰤の煮付け、小松菜のおひたし、ごぼうのたまり漬、赤紫蘇の葉と白胡麻のふりかけ、メシ、きのうの鍋の残りによる味噌汁
昼飯 「美彩たむら」の鶏飯弁当、けんちん汁
晩飯 豆乳鍋、「田苑酒造」の麦焼酎「清酒酵母使用OTOYOI」(お湯割り)