2017.11.7 (火) 1歳
事務机左の壁に提げたカレンダーに、いよいよ予定が詰まってきた。仕事についてのことにはピンク色の、公の用事には黄色の、そして個人のそれについては緑色のマーカーで印が付けてある。他に、特に忘れてならないことにはクリーム色のポストイットを貼って「しくじり」のないよう注意をしている。
本日11月7日にも、仕事に関した来客のあることが、ピンク色のマーカーで強調されている。しかし初孫の、初めての誕生日でもあることは書いていない。忘れても、いずれ思い出すことは明白だからだ。
先般、鮮魚を売る「魚伸」の食堂部門「お魚ごはん」で昼食を摂った際に、今日のための鯛を店主のオーシマヒロシさんに注文しておいた。午後、食器棚から選んだ皿を、外へ出たついでに「魚伸」に届ける。夜になると、その皿に盛られた鯛の刺身を長男が持ち帰ってきた。
お祝いの卓に着いても、食べ物には中々ありつけない。
先ずは、長男と次男が育つとき世話になったサイトートシコさんがきのう届けてくれた一升餅を、孫の胸と背中に振り分ける。数週間前から歩き始めた孫は、かなりの重さと思われるそれを身につけながら、しかし難なく早足で数メートルを移動した。その上、途中でしゃがみ込み、そこから手を使わず立ち上がる技も見せた。一歳の誕生日を迎えた子供にこのようなことをさせるのは、ウチでは初めてのことだ。
初めてついでに、子供の将来を占うという「選び取り」も行われた。床に並べられた、泡立て器、筆、はさみ、1万円札、電子卓上計算機、味噌、ワインの中から、孫はすこし考えて電子卓上計算機を拾い上げ、それを持ったまま、次はワインのビンに手を伸ばした。
一体全体どうなることかと、その姿を見ていた僕は大笑いをし、そしてようやく、薄緑色の器に酒を注ぐ。
朝飯 白菜漬け、納豆、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、蓮根のきんぴら、たまり漬「一口なす」、メシ、トマトと揚げ湯波とピーマンの味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 蛸と胡瓜の酢の物、筑前煮、豆腐と玉子の吸い物、鯛の刺身、巻湯波の淡味炊き、赤飯、「勝山酒造」の「献・純米吟醸」(冷や)、「本沢屋」の団子