2017.10.26 (木) 急がず休まず
会社の見学は、長く、地元の小学生に対象を絞って受け入れてきた。案内は、以前は僕の、そして今は長男の仕事になっている。今日は今市小学校の2年生が来社をする。ところが長男は他に用事がある。よって今回は何年ぶりかで、僕が社内の説明をすることになった。
僕が今市小学校の2年生だった1964年には、現在は日光市土沢に移転しているマルシチ醤油がいまだ街の真ん中にあり、我々はその工場内を見学した。醤油のビンがコンベアの上を滑るように動いていった風景は、今になっても忘れない。
ウチに見学に来る小学生の中にも、これから半世紀を経ても今日のことを覚えている人がいるだろう。そのことを頭に入れながら、10時過ぎに来た児童11名、先生および保護者4名を、蔵の奥まで案内する。
僕の解説はいつも、味噌、醤油、漬物よりは「水」に収斂をしていく。今日も違わず水についての話を多くする。2年生の一団は、最後に店で思い思いに試食をし、代表に合わせて挨拶をして去って行った。彼らには、優れた醸造食品とおなじく、急がず休まず、ゆっくりと育っていって欲しい。
朝飯 巻湯波の淡味炊き、ほうれん草のソテー、大根おろしを薬味にした納豆、蓮根のきんぴら、生のトマト、塩鮭、唐辛子の練り味噌、メシ、炒めた茄子と万能葱の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 「魚登久」の酒肴あれや、これや。鰻重、6種の日本酒(冷や)