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清閑 PERSONAL DIARY

2017.10.2 (月) タイ日記(8日目)

日本の常識とは異なり、南の国では太陽の光の直に差し込まないことが、居心地の良い部屋の条件である。ほぼ北に面した窓の外が、徐々に明けてくる。雲間にうっすらと橙色が差しているのは、東の空の朝日を映しているのだろうか。

タイでこれまで足を運んだ街は、バンコク、南端のナラティワート、東端のウボンラチャタニー、北はチェンマイ、プレー、チェンコン、そしてチェンライだ。このチェンライ以外の街を巡って、またチェンライに戻ってくると、この街の良さを改めて、つくづく感じる。田舎の落ち着きと、街の賑やかさの双方が、高い次元で均衡しているのだ。そして特筆すべきは食べ物が美味い。

昼はバンパプラカン通りからジェットヨット通りに折れて南に歩き、ワンカムホテル裏の麺屋「カオソイポーチャイ」へ行く。この店ではこれまで店名にもあるカオソイやバミーナムを食べてきたが、今日は初めてバミーナムニャオを注文する。そしてその美味さに驚く。これからは、この店に来るたび、僕はこればかりを注文するかも知れない。

空は曇っているものの、部屋にいては勿体ないため、本を持ってプールサイドに降りる。きのうの夕方プールに群れていた白人たちは、ホテルの中から綺麗さっぱり消えている。白人とはいえ、日本人と同じような慌ただしい旅をする人たちも存在するのだ。

夜はきのうに引き続き、ホテル18:00発のシャトルバスに乗る。日本人と見まがう容姿の、しかしそうでもなさそうな、とても静かな女の人も乗る。ひとりで旅しているところからして、大陸の中国人ではなさそうだ。

目抜き通りでバスを降りる。白地に”CHIANG RAI NIGHT BAZZAR”と紺色で大書した門をくぐり、ナイトバザールに入って行く。そしてそのいちばん奥の、黄色く塗った鉄製の椅子とテーブルのフードコートに席を占める。32番ブースのオバチャンのチムジュムは、先ずはすべての野菜を鍋に入れ、それが煮えたところで豚肉を加える。鶏卵は溶き卵にすると雲のように散ってしまうため、炭の火が弱まってからポーチトエッグにする。

セブンイレブンでは9バーツのシンハソーダが、このフードコートの酒売り場では10バーツだから、とても良心的だ。ウェイター役のオニーチャンたちの制服は、昨年の赤いポロシャツから、今年は黒いTシャツに変わっている。今日は月曜日のため、舞台の踊りはなく、客の数もきのうほどではない

そうしてふたたび目抜き通りに出てトゥクトゥクを拾い、ホテルに帰って20時台に就寝する。


朝飯 “Dusit Island Resort”の朝のブッフェのサラダとオムレツ、トースト、コンデンスミルクを底に沈ませたコーヒーガオラオ
昼飯 「カオソイポーチャイ」のバミーナムニャオ
晩飯 ナイトバザールのフードコート32番ブースのソムタムチムジュムラオカーオ”BANGYIKHAN”(ソーダ割り)

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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