2017.9.9 (土) 味噌汁三百六十五日
昭和34年11日1日に婦人画報社から出版された、辻嘉一による「味噌汁三百六十五日」では、17ページを費やして、時には横軸に時間、縦軸に水温のグラフまで用いて出汁の引き方を詳細に説明している。しかし僕は無精者につき、そこに書いてあることをなぞりはしない。
水の量はひとりあたり180cc。煮干しは水180ccにつき1尾半。前の晩から出汁を引く場合には、朝、鍋から煮干しを拾い上げるのみにて完了。しかし朝になってから出汁を引くときは、煮干しの入った鍋を火にかけ、沸騰する直前に煮干しを拾い上げる。
今朝の具は、豆腐とトマトと蕪の葉。トマトと蕪の葉の茎のところは細かく刻み、弱火で煮る。トマトから酸味を引き出し、また蕪の茎の固さを食べやすくするためだ。次に豆腐を沈め、これは温めるだけ。最後に幅5ミリほどに刻んだ蕪の葉を投入して、これはほとんど煮ない。
伊丹十三の映画「タンポポ」の「老人」は、ラーメンの食べ方について長々と講釈をした挙げ句、スープではなく、麺から食べ始める。僕は朝食においては断然、味噌汁の汁から飲み始める。日本の、それも家にいる限り、朝は味噌汁で決まり、である。
朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、切り昆布の炒め煮、胡瓜の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、厚焼き玉子、巻湯波の淡味炊き、松茸ごはん、豆腐とトマトと蕪の葉の味噌汁
昼飯 牛蒡と人参のきんぴら、巻湯波の淡味炊き、2種のピーマンと茄子の「日光味噌梅太郎・赤味噌」炒め、「なめこのたまりだき」の玉子焼き、らっきょうのたまり漬「黒太郎」、松茸ごはんのおむすび、たまり漬「おばあちゃんのホロホロふりかけ」のおむすび
晩飯 「ユタの店」のピータン、えび春巻き、栃木県産生ハムとチーズの 包み揚げ山椒風味、餃子、しそ餃子、ざる担々麺、「鏡月」(オンザロックス)