2017.8.26 (土) 晩餐会
企業間取引、いわゆる”B&B”の商売をしようと持ちかけてくる会社の営業係は、ほぼ例外なく「まとまって購入すれば、定価からどれだけ値引きするか」ということを、先ずは言ってくる。ところがウチの品物は原価率が高く、利益率は低い。つまり卸売りでは儲けの出づらい構造になっている。よってこの数十年のあいだ、どれだけの商談をお断りしてきたか、数え切れない。
ところが日光金谷ホテルさん、および中禅寺金谷ホテルさんの料理長は、こちらがそのことを知るまで、一般のお客さまとして店頭で商品をお買い上げになり、それをホテルの厨房で使って下さっていた。その奥ゆかしさには大いに驚き、また頭が下がった。
ウチの「日光味噌梅太郎」および「ひしお」を用いたフランス料理は、日光金谷ホテルさんへは長男夫婦が、また中禅寺金谷ホテルさんには僕と家内が、ぞれぞれ春から初夏にかけて訪問し、食べさせていただいていた。しかし社員はいまだ、その素晴らしさを経験していない。
そういう次第にて今夕はみなで打ち揃い、ウチから距離にして7kmほどの日光金谷ホテルさんに集合をした。格式ある金谷ホテルさんの食堂で自社商品の価値を知ることは大切なことだし、また夏のギフト時期の繁忙を乗り越えた社員への慰労にもなると考えてのことだ。
「日光味噌梅太郎」を味付けの一部に使った「刺身ゆばと八潮鱒のマリネ」から始まり「牛フィレ肉のステーキ日光味噌のバターソース」で終わる2時間の晩餐は、予想したとおり素晴らしいひとときを我々に与えてくれた。
日光山輪王寺で薪能の披かれていた忙しい夜に、この場をご用意くださったスズキノブヒコ副支配人、またスズキカズナリ料理長には、厚く御礼を申し上げます。なお、上澤梅太郎商店の日光味噌を使ったフランス料理は、日光金谷ホテルさんと中禅寺金谷ホテルさんで、引き続きお召し上がりいただけます。日光へお越しの際には、ぜひ足をお運びください。
朝飯 トマトのスクランブルドエッグ、ひじきと人参の炊き物、蓮根と人参と隠元豆のきんぴら、切り昆布と豚三枚肉の炒め煮、オクラのおひたし、銀鱈の西京焼き、メシ、揚げ湯波と芹の味噌汁
昼飯 「麺屋桔梗」の塩ネギラーメン
晩飯 「日光金谷ホテル」の刺身ゆばと八潮鱒のマリネ、2種のパン、コーンポタージュ、アサリとイサキのトマトソース、牛フィレ肉のステーキ日光味噌のバターソース、野菜サラダ、デザート、コーヒー、金谷ホテルのハウスワインの白、同赤、クルボアジェ(生)