2025.1.18(土) 旧暦ではいまだ師走
上澤梅太郎商店が運営する朝食の専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」で使う味噌を、きのうは製造係の誰かが専用の容器に詰め、事務室へ届けてくれた。その容器は大きく、だからそこに味噌を満たせば結構な重さになる。これを早朝に家内に持たせるのは気の毒なため、今朝は大きなダウンコートを着て家内と共に外へ出る。味噌を隠居の勝手口から厨房に納めて庭へ回れば、松と山桜のあいだには旧暦12月19日の月があった。
来週の水曜日から金曜日までの3日間をかけて、社内の基幹システムに大規模な更新の手が入る。それに伴って、ウェブショップは一時、機能を止める。そのことをお客様にお知らせするメールマガジンの文章は、長男とSEが作ってくれていた。僕はそれに加筆修正をして、本日20時の配信を設定する。
2月下旬からのタイ行きについては、3軒のホテルを昨年のうちに予約してあった。しかし今月になって、より快適そうなところを見つけた。よってそちらは2月に下見の上、気に入れば次の機会に使おうと考えていた。ところが今日の午後に突然「いや、もう泊まってしまえば良いではないか」という考えが浮かんで1軒をキャンセルし、その新たなホテルを予約する。行きつけのマッサージ屋やメシ屋からは600メートルほど遠ざかるものの、貸し自転車もあるとのことだから、どうということはないだろう。
朝飯 納豆、生玉子、切り昆布と人参の炒り煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と玉葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「食堂ニジコ」から持ち帰った豆腐の塩煮、海老春雨炒め、あんかけ焼きそば、鶏もも肉の唐揚げ、白菜漬け、沢庵、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、杏仁豆腐、Old Parr(生)
2025.1.17(金) 墓参
第45回日光MGに参加してくださり、きのうは夕食をご一緒させていただいたイツジエースケさんとハショーヤスシさんの今日の移動をお手伝いするため、9時に旅館「熱海館」にホンダフィットを横付けする。
最初の行き先は回向庵。2020年5月に風邪をこじらせ急逝したカタヤマタカユキさんのお墓にイツジさんをご案内するのは、今日で2回目になる。カタヤマさんは何を思ったか、自身が経営する「片山酒造」の純米吟醸”ALL BLACKS”をイツジさんに送った。イツジさんがそれを受け取った翌日に、カタヤマさんは亡くなった。そういうことがあったからだろう、イツジさんの、カタヤマさんへの思いは強い。
そのお墓から、すぐちかくの片山酒造に寄る。秘書役のハショーさんはカタヤマさんのお母さんの案内により、日本酒の四合瓶2本を買った。奥の蔵では蒸したばかりの米を適温まで下げる放冷機が唸りを上げていた。正に仕込みの季節である。
片山酒造から上澤梅太郎商店へ移動されたお二人は、味噌と漬物を買ってくださった。時刻は9時32分。長男がスマートフォンで広島までの乗り換えを検索する。JR今市発9時46分発が最も合理的とのことにて即、お二人をJR今市駅までお送りし、お見送りをする。広島にお着きになるのは夕方になるだろう。何とも頭の下がる思いである。
ところで今日は、製造現場のふたつの機械に、それぞれ修理の人が群馬と東京から来た。午後になると、今度は別の機械の不調をマキシマトモカズ製造部長から知らされ、様子を見に行く。そしてその具合を製造元に問い合わせる。先方の技術者によれば「しばらくは問題なく使えるものの、修理は必要」とのことにて、見積書をファクシミリで送るよう頼む。今回の故障や不調が繁忙期に重ならなかったのは幸運だった。
朝飯 白菜漬け、沢庵、スペイン風目玉焼き、切り昆布と人参の炒り煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と玉葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 上澤梅太郎商店の「たまり浅漬けの素・朝露」で漬けた松前漬け、豚肉と白菜と茸の鍋、その鍋で煮たラーメン、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)
2025.1.16(木) 第45回日光MG(2日目)
家以外のところで目を覚ますと大抵「ここはどこ」と一瞬、自分のいるところが分からなくなる。今朝もそうして目覚め、きのう枕元に整えたおいた服を、3名の同室者を気遣いつつ闇の中で着る。そしてコンピュータとiPhoneを小脇に抱えてロビー階に降りる。
そのコンピュータを鬼怒川渓谷を見おろすデスクに開き「汁飯香の店 隠居うわさわ」にいただいた予約を処理していく。おなじ日の異なる時間に重複して予約をされている方には、どちらになさるかを問うメールをお送りする。
さてMGの2日目は西順一郎先生の講義から始まる。今日は初心者へ向けて西先生の歴史、MGの歴史が語られた。先生は「初心者へ向けて」とは前置きをされたものの、そのお話はMGを何十年も続けている者にもまた、とても興味深いものだった。そしていよいよ第4期のゲームが始まる。
僕はこの第4期に、これまでの累積損61円を一掃する100円の経常利益を目指した。そのためには原価14円、荒利16円の商品を25個、売る必要がある。そのためには何を、どうすべきか。
今月11日の日記に書いた「天文に詳しい人」のように嬉々として数千文字も連ねては誰も寄りつかなくなるから簡単に記せば、第4期の中間決算までに原価13円、荒利16.5円の商品を16個、売った。後半戦に必要な販売個数は9個。しかし結局は期末までに計30個の商品を売り、経常利益は目標の倍ちかい188円、累積利益は一気に上昇して127円となった。
第5期はそれまでの小型機械を大型機械に買い換えて更に販売個数を伸ばしたものの、小型機械の売却損と製造ミスによる特別損失や第4期の納税により累積利益は109円に減った。このときの自己資本は373円。ゲームの下手な僕にしては上場の成績である。
マネジメントゲームは勝った人が偉い、というわけではないものの、第6期への備えを充分にした上で、第5期末に到達した自己資本の高い順に表彰をされる。
本日の最優秀経営者賞は大阪から参加のヨシダゲンゾーさんが493円で、2位の優秀経営者賞は新潟から参加のニゴリカワヒデミさんが457円で、3位は上澤梅太郎商店の包装主任であるヤマダカオリさんが455円で、もうひとつの優秀経営者賞を獲得した。今回、ヤマダさんがゲーム中に心がけたことは、勿体ないからここには書かない。
東武線の鬼怒川温泉駅から帰る方、JR今市駅から帰る方はそれぞれ「一心舘」の女将、長男、家内がお送りした。帰るにしてもすこしの余裕がある方は、僕が途中のファミリーレストランでしばしお相手をした。そして今日も日光にお泊まりになる広島からいらっしゃったイツジエースケさんと秘書のハショーヤスシさんとは、最後の最後に夕食をご一緒させていただいた。感謝、感謝、である。
朝飯 「湯けむりまごころの宿・一心舘」の朝のお膳あれや、これや、それや
昼飯 「湯けむりまごころの宿・一心舘」の昼のお膳、らっきょうのたまり漬
晩飯 「山泉楼」のあれや、これや、それや、他あれこれ、「浙江大越紹興酒有限公司」の「紹興貴酒」
2025.1.15(水) 第45回日光MG(1日目)
マネジメントゲーム、通称MGのことをここに書いても興味を持って読む人は日本国中に100人もいないだろう。しかし書かなくては日記が成立しないから、とにかく書く。
MGは参加者ひとりひとりが自分の会社を持ち、2日間に5期分の経営を盤上に展開する研修である。5期分の決算も、マトリックス会計表を使って手書きでする。僕は1991年以来、これを続けているものの、ゲームは非常に下手で、初日の朝は常に、戦々恐々としている。第1期の自己資本は300円。ゲームの下手な人間はとにかく運頼みで、運に恵まれたときのみ自己資本を積み上げることができ、そうでないときには累積赤字が雪だるま式に増えていく。さて今回はどうなるか。
講師はマネジメントゲームの開発者である西順一郎先生。僕のMGの歴史の中では、ほとんど西先生のマネジメントゲームばかりを受けてきた。理由は「水は源流で飲むのが一番美味い」からだ。今回の日光MGには上澤梅太郎商店の全社員の他、全国津々浦々から19名もの方々が参加をしてくださった。MGは6名がひとつの卓に着いて市場を形成する。今回はそれが7卓。有り難いことだ。
MGの第1期には、いまだ勝負は始まらない。全員が決められた手順に従って採用、材料購入、製造、販売を行い、決算をする。この第1期は初心者にとっては練習、経験者には振り返り、あるいは「修正」の時間になるだろうか。
そうして迎えた第2期の僕の成績は損益分岐点比率130、利益は第1期のマイナス17円に更に35円の損を加えて52円の累積損。安定の出だしである。
マネジメントゲームは意思決定の連続であり、入札は声を出して行う。頭と体の双方に、普段はあり得ない負担がかかる。第2期を終えたときには、これから第3期のあることが信じがたいほど疲れていた。その第3期の僕の結果は損益分岐点比率が幾分マシになって104。しかし赤字は赤字だから累積損は61円に増えた。今日の勝負はここまで。
社外から参加の方々は会場に宿泊にて、第4期の経営計画を済ませた後は、遅くまで歓談をして過ごす。
朝飯 「湯けむりまごころの宿・一心舘」の朝のお膳あれや、これや、それや
昼飯 「湯けむりまごころの宿・一心舘」の昼のお膳
晩飯 「湯けむりまごころの宿・一心舘」の夜のお膳
2025.1.14(火) 水神祭
朝は総鎮守瀧尾神社のタナカノリフミ宮司に会社まで来ていただき、1月恒例の社内行事「水神祭」を9時より催行する。きのうはこの祭壇の準備だけでなく、製造現場の大幅な模様替えと整備が製造係の発案により行われた。大いに有り難い。このお祭が完了すれば、後は春のお彼岸に向けて、ひたすら仕込みの日々が始まるの。
ところで明日からの、2日間の着替えはきのうのうちに用意をしておいた。そのショルダーバッグを午後は事務室に降ろし、夕刻までにマネジメントゲームの道具その他を追加で納める。
閉店がちかくなるころ事務係のツブクユキさんが店に来て、あるお客様から届いたメールを僕に見せ、対応を求めた。ツブクさんの話を聞き、コンピュータを開き、お客様の要求に従ってあれこれ試みるも、なんとも理解しがたい現象がそこにはあって、僕の手には負えない。よって外注SEに状況を知らせるメールを送り、更に電話で説明を加える。
日光市今市の上澤梅太郎商店から鬼怒川温泉までの距離は15キロメートル。18時25分にホンダフィットの運転席に着き、日光MGの会場である一心舘には18時45分に着いた。西研究所の西先生ご夫妻はじめ、先乗りをされた方々の夕食は18時30分から始まっているとのことにて部屋へは行かず、ショルダーバッグを持ったまま宴会場に入る。
朝飯 トマトのスクランブルドエッグ、納豆、切り昆布と人参の炒り煮、菠薐草のおひたし、 なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「湯けむりまごころの宿・一心舘」のあれや、これや、それや、他あれこれ、日本酒(燗)
2025.1.13(月) デジタルの手紙とアナログの手紙
日本酒に特化した飲み会「本酒会」は、イチモトケンイチ会長のメモによれば設立は1992年。最初の会員は3名。会長に僕が誘われて加わったのは1995年。規約の第一は「お酌をしたら退会」という決まりで、僕はこのような、自由を確保するための規則は嫌いでない。この、月に1度の例会を続けてきた本酒会が、諸般の事情により今月の第369回で解散となる。僕は書記として、23日、24日、28日と例会の候補日を挙げ、都合の悪い日があれば知らせるよう、6時になるのを待って、同報メールを配信した。
2番目のメールは、15日と16日の社員研修による休業をお知らせするメールマガジン。こちらは【お休みの日のお知らせ】という表題で15時40分に作成し、16時30分の配信を設定した。
次は手書きの手紙。現在の僕の最も愉しみとしているのは、南の国で本を読むことだ。ドナルド・キーン著「昨日の戦地から」は昨年の6月3日にシサッチャナーライの食堂で読み始め、9月29日にチェンライの屋外フードコートで読み終えた。その「昨日の戦地から」に「キノシタ侍従次長」の文字を見たのは9月29日の朝の、コインランドリーでのことだった。「キノシタ侍従次長」とは、自由学園でひとつ先輩の、キノシタテルオ君のお祖父さんに違いない。
「このことはキノシタ君に知らせて上げるべきだろう」と、僕は当日の日記に書いた。しかしそれから3ヶ月以上も、何もしなかった。年明けから10日も経ってようよう検索エンジンに頼り、この本をメルカリへの出品者に注文した。届いたそれは、新品同様だった。キノシタ君への手紙は15時45分から書き始めて10分ほどで書き終えた。そうして16時からは店に出て、閉店の17時30分まで店番をする。
朝飯 ウインナーソーセージと菠薐草のソテー、スクランブルドエッグ、「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」で漬けた松前漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と玉葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 切り昆布と人参の炒り煮、「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」で漬けた松前漬け、里芋の煮ころがし、菠薐草とコンニャクの白和え、沢庵、白菜漬け、牛スジ煮、メシ、「柏露酒造」の「越の四季超特選大吟醸」(燗)
2025.1.12(日) 平平平平
目覚めてiPhoneにTikTokに開くと、iPhoneの安全性を高めるための方法を紹介している動画があった。起きて食堂のテーブルにコンピュータを開き、その動画を検索して、自分の設定を確認していく。
僕はZ世代にはほど遠く、新しいiPhoneを買うときには外注SEのシバタサトシさんにdocomoショップまで同行をしてもらう。細かいことは割愛するが、docomoがiPhoneを扱い始めた初日において、シバタさんはdocomoショップの店員よりiPhoneのハードとソフトに詳しく、大いに助けられたことがあった。
それはさておきその動画に従って自分の設定を調べていくと、説明されていることはすべて、シバタさんによって処置済みだった。ただひとつ「iPhoneに本名は設定するな」というところだけは「上澤卓哉のiPhone」となっていたため、これを「平平平平のiPhone」としてみた。ちなみに「平平平平」は「ヒラダイラヘッペイ」と読む。
すると先ほどまで繋がっていた、iPhoneを介したデザリングが不能になった。すぐに「平平平平のせいだ」と気づいて元の「上澤卓哉のiPhone」に戻すと、回線は無事に復旧した。とりあえず現在のiPhoneにおいては、本名のまま行こうと思う。
朝飯 蕪の葉と油揚げの乾煎り、揚げ玉、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、なめこのたまり炊、「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」で漬けた松前漬け、梅干のお茶漬け
昼飯 にゅうめん
晩飯 「魚登久」の胆焼き、鰻重、おしんこ、肝吸い、「片山酒造」の酒粕焼酎「粕華」(生)
2025.1.11(土) 雪のしらせ
現在の日の出の時間は国立天文台のサイトによれば1年のうちでもっとも遅い6時51分となっている。この6時51分は、元旦から今月13日まで続く。一方、日の入りは元日の16時39分に対して今月13日のそれは16時48分と、9分間も遅くなるのが何とも解せない。このあたりについて天文に詳しい人に訊けば嬉々として1時間もしゃべり続け、当方は余計に分からなくなるから、そういうことはハナからしない。
テレビの天気予報は朝も昼も大雪の知らせが引きもきらない。そこに映し出される関東地方の地図では、我が栃木県日光市今市は大抵の場合、雪が降るか降らないかの境界線にあって、だから降るか降らないかの予想がつかない。きのうは一時、雪が風に舞った。それがすぐに上がり、以降、晴れたのは幸運だった。
ところできのうの日記に書いた”JAPAN BLUE JEANS”のズボンは、早くも午前のうちに届いた。試着をしたところ、サイズはちょうど良かった。さていま残っている、胴回りが現在より1インチだけ太い数本のズボンはどうしよう。よそ行きだっただけに、着用したのはいずれも数回以内。クリーニングに出した回数もせいぜい1、2度と考えれば、捨てるにはいかにも惜しい。メルカリなどのフリーマーケットに出すのも面倒だ。先ずは社員の中で僕の体型にもっとも近いタカクコータロー君に1本を渡して試してもらい、もらってもらえれば幸いである。
16時50分に早上がりをして、町内の新年会に臨む。新年会とはいえ酒を飲んで、ただ駄弁りを労する、というものではない。この集まりはどちらかといえば、2024年度に回覧板を回すなどの仕事をしてくれた組長への慰労の意味が強い。会は20時にお開きとなり、後片付けをして20時15分に帰宅。即、入浴をして、冷たい水を飲む。
朝飯 納豆、冷や奴、生玉子、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん}、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と菠薐草の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 オードブル、「はま寿司」の「人気12種セット」、乾き物あれこれ、「渡邊佐平商店」の「自然醸清開」(燗)
2025.1.10(金) 激戦の跡
理由は不明ながら、僕の体重は2013年以来、この11年間で13キロちかくも減った。それに伴って、普段着以外のスーツやズボンは身体に合わなくなった。現在のよそ行きのズボンは2015年に気に入って、色違いで3本を購入した”JAPAN BLUE JEANS”の商品だが、こちらもいまや胴回りがゆるい。
よっておなじ品を同社のサイトに探したところ、既にして終売になっていた。仕方なく検索エンジンに頼ると、楽天のある店に在庫のあることが分かった。そこでウエストは現在のそれより1インチ短い32インチ、色は手持ちの3本のうちもっとも気に入っているインディゴを選んで買い物カゴに入れた。価格は3割ほど上がっていたものの、ポップアップした10%オフのボタンをクリックし、更に貯まっていた楽天ポイントを使うと10年前より安くなった。これで秋冬用のズボンは完了。夏用のズボンとスーツについては、次の東京行きのときにどうにかしようと思う。
雪のちらついてきた9時30分より4階の食堂へ上がり、きのうの日記に書いた、2月5日から日本橋高島屋S.C.で開かれる「冬の味覚市」の案内状のお送り先を、顧客名簿から特定する。この、世間一般の平均からすれば驚くべき反応率を実現させる抽出の方法は僕が長年に亘って練り上げてきたもので、常にアップデートを欠かさない。いわゆる好きな仕事ではあるものの、1時間30分ほどのあいだ集中して作業をすると抜け殻のようになって、以降は大したこともせず夕刻に到る。
折しも僕の、コンピュータを使った事例発表の依頼がきのう届いた。当日は、本日の激戦を辿ることのできる、書き込みだらけのマニュアルをテキストに使う予定である。
朝飯 納豆、菠薐草のおひたし、蕪の葉と油揚げの乾煎り、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、白菜と若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 蛸のマリネ、キノコとパンチェッタとキャビアのスパゲティ、牛タンの網焼き、Chablis Billaud Simon 2018
2025.1.9(木) 不思議な現象
この日記にはときどき書くことだが、人には目に見えない何者かの命令により意識しないまま一斉に動く、ということがありはしないか。2時間も沈黙していた電話が、鳴るときには複数の回線で同時に鳴る、などがそれだ。「汁飯香の店・隠居うわさわ」の今月の予約は27日ばかりに集中して、今日もひと組様を満席によりお断りせざるを得なかった。これもまた、不思議な現象である。
その隠居への来店を希望される方から、昨年末に茂木のサーキットで名刺を戴いた。その方へ宛てて今日は手紙を書き、道の駅への配達のついでに投函をした。「汁飯香の店・隠居うわさわ」は上澤梅太郎商店が社会に対して掲げた旗のような店だけに、自然と力が入るのだ。
午後は、事務係のヒロタイクコさんとサイトーハヅキさんが各自のコンピュータに溜めてくれた顧客情報を僕のコンピュータに吸い上げ、整理の上、サーバーに上げた。明日はこれも含めたデータベースから、2月5日より日本橋高島屋で開かれる「冬の味覚市」のご案内のお送り先を特定することにしている。
終業後は社員と街の焼き肉屋に集合をして、新年会を催す。
朝飯 たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、揚げ玉、梅干、蕪の葉と油揚げに乾煎り、なめこのたまり炊のお茶漬け
昼飯 にゅうめん
晩飯 「板門店」のあれや、これや、それや、他あれこれ、眞露(お湯割り)