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清閑 PERSONAL DIARY

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2025.4.19(土) 初素麺

今月14日と15日の日記に書いた、昨年度の町内の決算書を紙に出力する。それをクリアファイルに挟み、別途、町内の預金通帳、すべての現金、昨年度の支出証拠書の綴り、そしてコンピュータをトートバッグに入れる。会計係が遅れては監査役に申し訳ないため、約束の10時の5分前に、町内公民館の階段を上がる。

決算書の監査は30分ほどで済むと踏んで、事務係にもそう伝えて会社を出た。しかし2名の監査役に自治会長、副会長、公民館長、会計係を加えた6名のあいだに今後についての話が発生し、会社に戻れたのは11時20分だった。

社員の昼休みは概ね11時30分から13時30分にかけての1時間にて、そのあいだは販売の人員が薄くなるため店に出る。今週は特に平日において、お客様の数が多い。その理由は何だろう。

今日は日光でも季節はずれと思われるほど気温が上がり、熱い汁のにゅうめんには食欲を感じない。そういう次第にて速成のつゆを作り、今年はじめての素麺を食べる。

記録によれば、昨年は6月30日から9月15日までのあいだに麺つゆつを6回、作っている。今年の夏は昨年より早く来る、という話もある。とすれば麺つゆも、それに合わせて整える必要がある。昨年に余らせた材料は冷蔵庫に納めてある。先ずはその量を調べ、追加の分については早めに注文をしようと思う。


朝飯 納豆、生玉子、切り昆布の炒り煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と玉葱とトマトの味噌汁
昼飯 白胡麻のつゆの素麺
晩飯 白菜キムチとナムルの盛り合わせ牛肉のたれ焼き冷麺、麦焼酎「こいむぎやわらか」のTIO PEPE割り


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2025.4.18(金) 伊豆治療紀行(35回目の2日目)

今いるホテルは、伊豆高原の駅にシャトルバスを走らせている。整体院へは徒歩5分の距離にあるため、タクシーやレンタカーの必要は無い。食事は特に朝食が美味く、価格は繁忙期を除いては、僕の経済観念に照らして法外でもない。よってこれまでに9回ほどは使っただろうか。

しかし「伊豆高原痛みの専門整体院」は今月末から診療を休み、来月末に、おなじ伊東市内の別の場所に移る。理由は、1957年生まれの先生ができるだけ長く仕事を続けることを目指し、生活に便利な場所に職住を一致をさせるためという。

引っ越し先の最寄り駅は川奈とのことにて、とすればここしばらくは重宝をしていたホテルにも、今後は足が遠のくだろう。そう考えて、今朝は溜まったポイントすべてを請求金額から差し引いてもらった。

診察台にうつぶせになった僕の背中に触れつつ「きのうより固くなってるよ」と先生が言う。理由は不明。患部の状態が悪いほど痛みを感じさせる電子ペンの先端は、しかし僕にそれほどの苦痛は与えなかった。実のところ、身体の具合が悪くなることよりも、電子ペンによる痛みの方が怖いのだ。

城ヶ崎海岸の駅までは1,100メートルの急坂を徒歩で下る。熱海での、新幹線への乗り換え時間は「乗り換え案内」では短すぎて案内をしてくれない僅々4分。品川から山手線で原宿。「GR Anthology -16の視点-」の開かれている”GR SPACE TOKYO”に一歩を踏み入れた瞬間「いかにもGRっぽい写真」と感じてその4枚に近づけば、それは藤原新也の作品だった。「印度放浪」から半世紀以上も経ながらいまだ健在とは、驚くばかりだ。

それにしても、原宿は表通りも裏通りも外国人だらけだ。その数は日本人より多いのではないか。未知のうどん屋には昼どきをかなり過ぎているにもかかわらず、外国人を含む長い行列があった

表参道から地下鉄の構内への階段を降りようとしながら「JRの駅は、ここか」と、僕の先を行く中国人の数名がいたため「JRはあっちだよ」と、明治神宮の方を指して教える。JRの「アール」の発音は、僕より中国人の方がよほど優れている。

明治神宮前から乗った千代田線を新御茶ノ水で降りる。そして聖橋を渡り、湯島側のたもとから石の階段を降りる。電車から降りるは、英語では”GET OUT”。階段を降りるは、英語では”GET DOWN”。日本語では、どちらも「降りる」。ひとつの単語が複数の意味を持つ言語は、覚えるには易しくても、耳で聞いて理解をするには難しい、という気がする。

今月2日の日記に書いた漢詩の勉強について、湯島聖堂内の斯文会館にて今年のカリキュラムを受け取る。今年度の授業は既にして4月のそれが終わってしまっているため、受講は来春からと決める。さてそれまで「漢詩の勉強をしたい」という僕の気持ちは変わらないだろうか

ふたたび聖橋を渡って聖坂を下る。坂下からは靖国通りを東へ辿り、あれこれを肴にして冷や酒を徳利で3本ほども飲む。

それから2時間の後、北千住の東武線プラットフォームに降りながら、18:13発の下り特急の入ってくるのが見える。しかし特急券は確保していず、プラットフォームに設けられた改札口も抜けていないから、この「きぬ141号」には間に合わない。券売機に近づけば、幸い20分後に18:33発の「リバティけごん43号」があって、その特急券を買う。

そうして改札を受け、プラットフォームの待合室で待つうち眠りに落ち、目を覚まして時計を見れば18時40分。つまり18:33発には乗り遅れで特急料金の1,650円はパー。先月14日に引き続いての失態である。その場でスマートフォンを取り出し「トブチケ!」にて19:33発の「リバティけごん47号」の席を確保する。

栃木駅からは眠らないことに力を注いで下今市には21時04分の着。徒歩にて帰宅を果たす。


朝飯 「ホテル亀の井伊豆高原」の朝のブッフェ其の一其の二
晩飯 「まつや」のかまぼこ、葉わさび鰹の酒盗焼き鳥(塩)盛り蕎麦、日本酒(冷や)


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2025.4.17(木) 伊豆治療紀行(35回目の1日目)

コロナ禍の収まって以降の、否、いまだ収まってはいない、未知の疫病に恐れおののいていた時期が去ったのみだ、いやとにかく、新型コロナウイルス感染症が「5類感染症」に落ち着いた2023年5月8日以降の東武日光線には油断がならない。今朝も5時20分に「トブチケ!」にログインをすると「ただいま混み合っています。後ほどもう一度…」というような表示が出て一瞬、ギョッとする。「後ほど」など待ってはいられない。即、トップページに戻って二人分の、座席指定券を兼ねた特急券を確保する。

浅草まで行く家内とは北千住で別れた。僕の取りあえずの目的地は新橋のため、浅草までつきあっても良かったものの、日比谷線で上野、そこから銀座瀬に乗り換えて新橋に到る。駅前のビルの大衆床屋には10名ちかくの待ち客があった。しかし僕は東武線の中から予約をしておいたため、5分ほどの待ち時間で済んだ。予約料の500円は、いわば特急券である。

新橋からは山手線で品川。先月の伊豆行きでは、14日に城ヶ崎海岸から東京山手線内までの乗車券、および熱海から東京品川までの新幹線自由席特急券を紛失して、おなじ金額を二度払いする羽目になった。よって今回の新幹線の切符はスマートEXで買った。

ところで昨秋9月30日にチェンライで読み始めたドナルド・キーン著「百代の過客」は旅先のみで上巻、下巻、そして「続百代の過客」の上巻、下巻と進み、今日は品川駅の新幹線プラットフォームで「蘆花日記」を、小田原と熱海のあいだで「木下杢太郎日記」を、熱海と伊豆高原のあいだで永井荷風の「西遊日記抄」と「新帰朝者日記」を読んで、遂に著者による「おわりに」へと到る。それにしても、徳冨蘆花の日記の醜怪さには驚くばかりだ。

「伊豆高原痛みの専門整体院」での治療は、背中と腰は先月より良好。しかし膝は先月よりすこし調子を落とし、9,000ボルトを発する電子ペンによる治療には少しく痛みを感じた。

夜は、予備として持ち来た本を読みつつ夕食を摂る。そして21時に寝に就く。


朝飯 大根おろしを添えた玉子焼き、納豆、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、ほぐし塩鮭、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と若布の味噌汁
昼飯 焼きおむすび、キリン生茶
晩飯 「亀の井ホテル伊豆高原」の其の一其の二其の三其の四其の五其の六其の七其の八「澤乃井」の特別純米(冷や)


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2025.4.16(水) まだまだ見ごろ

起床は5時。本日の会議を控えて、ひと月ほど前に出された宿題には、いまだ手を付けていない。一方、明日あさっては日記を書くために必要なコンピュータを持たずに外へ出る。よって、きのうまでの日記を滞らせるわけにはいかない。優先順位としては、宿題の方が上にある。しかし先ずはきのうの日記を完成させてから、宿題に取りかかる。

上長会議は隠居にて9時30分から。庭の、もっとも大きな山桜には新緑が目立ってきた。もう一方の山桜は満開。染井吉野は盛んに花吹雪を散らし、その花弁は100メートルほど離れた店にまで飛んでくる。 4本の桜のうちもっとも遅れて咲く枝垂れ桜は、これから1週間ほどは見ごろが続くだろう。

昼食を挟んで13時からは場所を店に移し、本日都合の付かなかった4名を除く全社員にて15時まで研修。道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への、本日2度目の納品は昼に配達係イザワコーイチさんがしてくれていたものの、15時30分に今度は僕が見に行くと、売り切れの商品が出ていた。よって追加の納品その他を行ううち、またたく間に1時間が過ぎる。

次の店休日は5月21日。それまで5週間と考えれば、それほど遠くのこととも思われない。一方、その前にタイ行きがあると考えれば、何やら随分と先のことのようにも感じる。


朝飯 ウインナーソーセージのソテーを添えたスクランブルドエッグ、菜花のおひたし、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布ときのうの夜の天ぷらの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 切り昆布の炒り煮、白菜キムチ、豚肉と厚揚げ豆腐と菠薐草の鍋、メシ、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)


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2025.4.15(火) 妙手妙案

2時台に目を覚まし、3時台に起床する。

町内会計の今年度の予算について、きのうの日記には「進退窮まって、取りあえずは赤字が必至の予算案を作り」と書いた。しかし今朝あれこれのよしなしごとをするうち、ひとつの考えが浮かんだ。即、それをウカジシンイチ自治会長へ宛ててLINEで送る。時刻は5時38分だった。ちなみに僕は、iPhoneの着信音は、電話を除いてはすべて鳴らないように設定をしている。

午前、早朝に浮かんだ妙手妙案を、きのう作った今期の予算案に落とし込んでみる。予想される出金を削りに削ったこともあって、今期の予算は一気に楽になった。もっとも、町内の会計は商売とおなじく一喜一憂の連続だから、今期は乗り越えることができたとしても、来期も再来期も安泰かどうかは分からない。

「入るを量りて出ずるを制す」という格言がある。今回、僕が思いついた方法の泣きどころは、過去の「入る」は見えても未来のそれは不明、という点にある。つまり世に起きるほとんどすべてのことと同じ、というわけである。


朝飯 揚げ湯波の甘辛煮、目玉焼き、菜花のおひたし、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布と万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、大根おろし、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、なめこのたまり炊、天ぷらあれやこれやそれや焼きおむすび、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、野根饅頭、Old Parr(生)


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2025.4.14(月) 春雷

町内会計の監査は、今週の土曜日の10時からと決められている。水曜日は月に一度の店休日。とはいえ休むのは店だけで、奧では社員たちとあれこれをする。木曜日から金曜日にかけては伊豆にカイロプラクティックによる治療を受けに行く。そういう次第にて9時を過ぎたところで銀行へ行き、前年度に集められた祭典準備金を専用の口座に入れる。また今月4日に前年度の出納を記入した通帳をいまいちどATMに入れて、以降の入金を確かめる。

会社に戻っていよいよ前年度の決算書を作り始める。毎度のことながら、そして当たり前のことながら、現金出納帳の現金残高と決算書の次期繰越金がおなじ数字になると、やはり軽く感動をする。決算書の作成に要する時間は僅々15分ほど。紙の帳面と電子卓上計算機で会計係を務めていた前任者はさぞかし大変だっただろうと、その苦労を偲ぶ。

さて次は次年度、つまり今年度の予算つくりだが、こちらは特に、街灯の電気料金が前年にくらべて1.89倍に高騰したことから、他の費用を削りに削っても、なお無理がある。進退窮まって、取りあえずは赤字が必至の予算案を作り、雷の鳴り始めた初更、ウカジチンイチ自治会長のお宅にこれを届ける。


朝飯 赤飯のおむすび、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、梅干、豆腐と若布と三つ葉の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 グリーンアスパラガスのソテーを添えた豚のクリーム煮パン、2種のチーズ、Chablis Billaud Simon 2018


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2025.4.13(日) 春雨

「総鎮守瀧尾神社の春季大祭にともなう当番町小倉町五丁目による屋台の巡行は雨により中止。よって本日15時に予定をしていた会所祭壇の片づけおよび日光街道に張り渡した注連縄の撤去は10時からに変更」との、ウカジシンイチ自治会長による連絡が、町内役員のLINEグループに入った。時刻は7時9分だった。

上澤梅太郎商店の店舗は、土曜日は平日の2倍、日曜日は3倍、忙しい。よって今日1日の流れを頭に浮かべ、あれこれの予定を組み替える。15時からの奉仕作業の10時への変更は、僕からすれば、有り難い。

上半身に防水性のある上着を羽織っていれば下半身は濡れない、それくらいの霧雨の中で、日光街道に沿った歩道の、頭上2メートルほどのところの注連縄を、オノグチショーイチ頭、タノベタカオ地区委員長との3人で外していく。A型の脚立は雨に濡れて滑りやすい。その最上段に立つときには、よほど足元に気をつける。

白いシャツを着て都会で働いている人も、腰ミノひとつで狩りをしている未開の地の人も、健常者がいきなり死の床に就くことになる一番の原因は転倒と聞いたことがある。雨の中での危ない作業を終えて後は各自が濡れた服を着替え、街の蕎麦屋へ集まって昼食を摂る。次に控えるのは町内の総会。それを乗り越えれば屋台庫の夏の草刈りまでは、しばらく楽ができそうだ。

午後、今月1日に注文し、9日に韓国から出荷されたと連絡のあったアメリカ製の上着が午後に届く。中味を傷つけないよう慎重に開封して取り出したそれは、古着とはいえ新品同様で、僕の上半身をちょうどよく覆った。日本の市場に払底していた色とサイズのものが、定価より2割安く手に入ったのは幸運だった。

長く続いた冬が過ぎれば季節はめまぐるしく変わる。この上着を着ることができるのは、せいぜい5月の半ばまでになるだろう。


朝飯 トマトサラダ、鯖の味噌煮ほか、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「こつぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波とキャベツとズッキーニの味噌汁
昼飯 「やぶ定」のカレー蕎麦
晩飯 カツ煮盛り蕎麦かもめの玉子ばなちょ、Old Parr(生)


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2025.4.12(土) 春季大祭

事務机の左手に提げたカレンダーには「四月大祭 8:45 神社」の忘備が書き込んである。その8時45分よりすこし前に会社を離れることは、8時の朝礼で社員に知らせた。

開店の準備は長男に任せて、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へ、本日最初の納品におもむく。そこから帰れば即、4階へ上がって仕事着を脱ぐ。そして前腕の中ほどのボタンは朝のうちに留めておいた白いシャツを着てカフスボタンを留め、僕としては珍しい色のネクタイを締める。本来であれば、責任役員は羽織袴かスーツを身につけるところ、僕はいつも、紺色の換え上着と紺色のパンツにて失礼をさせていただいている。

今年の当番町である小倉町五丁目の、役員をはじめとする大人から金棒曳き、稚児まで、また各町内の自治会長、神社総代、神社世話人、責任役員のほとんどは、既にして境内に集まっていた。昇殿は9時。

新型コロナウイルスが蔓延し始めた2020年の春から2023年までは、瀧尾神社のお祭りは人数を最小限に絞って催されてきた。それが昨年は5年ぶりに、宮司一拝、開扉、献饌、祝詞奏上、玉串奉奠、撤饌、閉扉で完結する「コロナ前」の形に戻った。今から振り返れば「コロナ」による非常事態は、その当初には思いもよらないほど長く続いたのだ。

渡御の行列は10時に打ち上げられた花火と共に出発をした。コロナ前より簡略化の進められてきた直会の、現在の参加者は来賓と責任役員のみになった。僕は昨年に引き続いて責任役員を代表し、挨拶をさせていただいた。日光市長選挙も近ければ来賓の一部は忙しく、直会は早めにお開きとなった。

会社に帰ったのは11時すこし前。今度は朝の逆コマ送りのようにしてこれまでの服を脱ぎ、ふたたび仕事着を着る。

事務机に緩衝材の入った封筒が届いている。中味はきのう地方の小さな出版社に注文をした本だった。値段からして本はハードカバーとばかり考えていたものの、実際にはB6判で、写真が20ページ、本文は35ページの薄さだった。「えー、これであの値段かよ」と、何やら騙された気分で読み始める。20分ほどで読み終えて後の感想は「いや、この本は、実に安いわ」だった。そして先ずは長男に見せ、隠居の仕事から戻った家内に進呈をする。


朝飯 なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、納豆、鈍刀煮によるお茶漬け
昼飯 にゅうめん
晩飯 「コスモス」のトマトとモッツァレラチーズのサラダカツレツドライマーティニ、TIO PEPE


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2025.4.11(金) 天気予報

来月のバンコクでは、少なくとも着いた月曜日の早朝から金曜日までの5日間は、昼はプールサイドで本を読み、夕刻より街で飲酒喫飯、夜は20時に寝て未明よりウェブログの作成と考えていた。しかしきのう今日のあれこれから、なにやら忙しくなりそうな気配が見えてきた。荷物も増える。スーツケースは1年ぶりに”PROTEX FP-32N”の出番になるだろう。

ところで昨年6月3日の日記を読み返してみれば、このスーツケースの総重量は18キログラムに達し、明けて6月4日の日記には、スワンナプーム空港の回転台からこれを引き上げる際に転んで、ちかくの人に助けられたとある。荷物嫌いの僕としては面白くないことながら、これまでスーツケースに収めてきた一部はバックパックに移さざるを得ないかも知れない。

一方、金曜日の午後にはスーツケースの中味は半減する。だったら社員への土産はいつもとは異なって、すこしは嵩の張るものが買えるだろうか。しかしまぁ、それをしないところが僕、という人間である。

夕食の前に手を洗うべく南東に面した廊下を歩いて行くと、やおら、お祭のお囃子が聞こえてきた。思わず洗面所に駆け込み、カーテンを巻き上げる。春日町の交差点には、瀧尾神社を目指して日光街道を遡っていく、当番町小倉町五丁目の方々の曳く屋台があった。雨の予報が外れて本当に良かった。明日は朝から晴れる。この予報は外れないに違いない。


朝飯 スペイン風目玉焼き、菜花のおひたし、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と椎茸と若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「ぴょんぴょん舎」のチジミ同冷麺同大根と白菜のキムチ焼肉サンチュ、泡盛「久米島の久米仙」(生)、「小岩井農場」のチーズケーキ、Old Parr(生)


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2025.4.10(木) 室礼

事務机の左手に提げた今月のカレンダーの、明日の余白には「隠居今井ガーベラ」と記してある。先月から床に掛けている堂本印象の「更佳」を今井アレクサンドルの「ガーベラ」に換えよ、ということの忘備である。しかし現在の庭には名残の梅と桜が咲いて賑やかだ。その庭の望める座敷に敢えて花の絵は要らない。そう考えて「隠居今井ガーベラ」の文字は消し、改めて、来月2日の余白におなじ注意喚起を書き入れる。そのころになれば、庭は新緑に変わっているはずだ。

床脇には昨年、鉄筋コンクリートの母屋に置いては乾漆が剥げるばかりと考えて隠居に移した文殊菩薩があって、だからここに飾るものを月ごとに選ぶ愉しみは失われた。飾り戸棚のあれこれは更に長く、ここ数年は、その顔ぶれがほぼ変わっていない。とはいえ家の中を見まわしても、気の利いたものは見あたらないのが現状である。

見あたらないからといって、新たに手に入れることは避けたい。家の中にモノは増やしたくないのだ。だったら昨年、スコータイの林の中で拾った陶片などはどうか。緑の釉薬がガラス質の中に閉じ込められて、なかなか悪くないのだ。


朝飯 生のトマト、目玉焼き、揚げ湯波の甘辛煮、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波とズッキーニの味噌汁
昼飯 焼きおむすび、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、豆腐と若布と椎茸のスープ
晩飯 2種のパンらっきょうのたまり漬とツナのマヨネーズ和え3種のチーズ葱坊主とグリーンアスパラガスのソテーを添えた鶏のトマト煮Chablis Billaud Simon 2018農民ロッソ COCO FIRM & WINERY 2023


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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