巻頭に記した「今市御蔵」、日光街道沿いの今市総鎮守・瀧尾神社のおひざ元にありました。この跡地で今も営業している穀屋さんが、この梅屋商店さんです。今市御蔵に集積されたお米は、日光山(二荒山神社・輪王寺・東照宮)の神職および行政官たちの給与になっていましたが、余剰分は払い下げられ現金化されていました。そのお米屋さんを出自とするのが梅屋さんであり、当店でもあります。

 

 

近年はやりの「天然氷」の蔵元も、この小来川エリアで氷を製造しています。

日光から流れてくる天然の清水が冬の寒さで凍り、かつ、山に囲まれて雪が少なく、良質の氷となるようです。

このエリアの紅葉は見事ですが、観光客も少なく、穴場です!鹿沼に抜けるのもよし、古峯神社に寄って山岳信仰の地を詣でるのもよし、山小屋カフェ「清流園」、伝統家屋の料亭「炉心庵」もすばらしいです。

 

 

今回もお付き合いくださり、誠にありがとうございました。いよいよ年末の雰囲気が濃厚になってきましたね、、、、、、。今年一年のふりかえりと、来年への展望をしてきたいと思います。こちらは季節外れのあたたかさが続いていますが、イキナリ寒くなったりするのではないかと気をもんでいます。時節柄、みなさまどうぞ御身ご自愛ください。

 

 

11月13日(日)は、旧暦の10月20日。我が家ではゑびす講を披いて、恵比寿さま大黒さまのお祭りをします。

床の間に両神様の軸をかけ、一対の鯛・青菜のおひたし・紅白なますに桜えびを和えたもの・煮魚・醤油味のけんちん汁、そして鏡餅をお供えします。さらに床の間にはそろばんなどの道具類と燈明まで飾って、五穀の豊穣と家業の繁栄を願います。神饌(シンセン)を上げ、また下げ、撤した御饌(ソナエ)ものは、ありがたくわれわれがいただきます。

青菜・なます・根菜たっぷりの汁ものに、煮魚と塩焼きの鯛というダブル蛋白質とお餅。まるでお正月のようです。これがこの地域の御ご馳走のありうべき姿なのであろう、と考えています。