2018年10月21日(日)、今市の街の秋季小祭が執り行われました。
わが町会も、地区でもっとも古いといわれている彫刻屋台を出して参加しています。
江戸末期に作られたものと言われています。彫刻は、日光東照宮の修繕に関わった職人の手によるものだそうです。
今市地区では、春季大祭・夏のお神輿(八坂祭)・そして秋の小祭と3つの大きな祭りがあります。その起源について微に入って説明を受けたことはありませんが、春は田植え・夏は御霊会(ごりょうえ)・秋は収穫と、それぞれを祝うものであるものだろうと思っています。
今回は、「小頭(こがしら)」役を仰せつかりました。
頭(かしら)の指示を、屋台の曳き手に伝達する役回りです。なぜかニヤけてます。
祭りのクライマックスは「ぶっつけ」。
文字通り屋台どうしをぶつけるのではなく、辻に4基ないし2基の屋台を集めて、お囃子合戦をやります。昔は行事がいて勝敗をつけたらしいですが、今ではそういう習慣はありません。
そして、屋台の屋根から、お菓子をまきます。この地域では「ガラ撒き」と呼びます。
祭りの終わり、手打ち式(三本締め)で締めたあとは、各町会の代表が集まって、円を作り、それぞれ持ち寄った酒を、隣の町会へ順繰りに回して交換していきます。
おお、これぞポトラッチ。
「〇〇町様から、お酒一升いただきました!」と町会の代表が宣言すると、「おう」という鬨の声が上がります。
酒は象徴なのであって、こういうふうに、祭りをとおして、ヒトや、モノや、カネや、情報が行き交うことにこそ意味があるんですね。
屋台を片付けたあとは、町会の公民館に帰って、町内会の参加者全員で直会(なおらい)です。
町会長の発声で乾杯します。
神人共食。
お供え物にした酒やたべものを、今度は人間がいただくことによって、神様と喜びをわかちあうんですねえ。
ちなみに、つまみは餃子、モツ煮、太巻き寿司、赤飯のおにぎり、ウチの漬物のおにぎり、野菜の黒酢炒め、おでん、各種漬物、などなど。すべて婦人会のみなさんの手作りです。
というわけで、この日は深更までお神酒を5合もいただき、すっかり清められたのでした。
翌朝のことは知らない笑