其の二【うめや商店】の蕎麦
当店から徒歩3分、今市総鎮守の瀧尾神社の東側に位置するうめや商店さんは、創業300年になる穀屋さんです。当店と同様、日光神領の米を預かる今市御蔵をそのルーツにもち、現在もお米を扱っています。
この秋、日光市内の蕎麦は、台風による大不作に見舞われています。種を蒔いては大水に流され、蒔いては流されを繰り返し、とうとう今年の作付けを止められてしまった農家さんも多いとききます。そのようななかで、店主の猪瀬忠之さんは、粘り強く産地を求め、ついに、岩崎地区の畑の良質な蕎麦の確保に成功しました。
穀屋さんとしての地歩をもち、自前の製粉工場で挽いた蕎麦粉を蕎麦に仕上げる店主は、もともと和食の料理人でもありました。その経験から、何よりも召し上がるお客様の状況を考えて、季節によってコンマ数ミリ単位で麺の太さを調整する繊細さをもって仕事にあたられています。
もとより貴重な日光産蕎麦ですが、今年はさらに輪をかけて貴重なものになってしまいました。その新蕎麦の香りを、年越しの日に添えていただければと思います。
なお「つゆ」は、弊店社長のレシピによる2合を添えてございます。蕎麦湯も素晴らしいです。ぜひ、お召し上がりください。
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*本品は2人前入りです。
*本品は特定アレルゲン八品目のうち、小麦とそばを含みます。
*昨年まで蕎麦をご出品いただいていた「三たてそば長畑庵」さんにつきましては、本年の蕎麦の大不作により出品ができないとのご連絡をいただきました。今秋は天候の影響から蕎麦だけでなく米や大豆についても不作の状況があり、まったく他人事と思えません。どうぞご了承ください。